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表面処理と塗装についての続き

2009.12.05 (Sat)
今回も知らなくていい話の続きです。
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次の話題は粗いプラ表面を塗装したらどうなるか、です。
下の絵を見てください。


デコボコのプラ表面に塗膜が出来た場合です。
塗料の表面張力でプラの鋭いデコボコは消えて
少し滑らかなデコボコになるはずです。
しかし、塗膜の形は下のプラのデコボコを
そのまま受け継いでいるはずです。

塗料の濃度が適正であれば、
この場合もザラザラになることは無いと思います。

次はつや消しでコートした場合です。


つや消しというのは大きな粒子を表面にくっつけているだけです。
この場合は粒子がランダムに並んだほうが良いです。
その理由は後述しますよ。

大きな粒子が表面にくっつくと表面では光が乱反射します。


この状態になると表面に光沢がなくなります。
つや消しの完成ですね。

ところで、つや消しを厚くするとどうなるでしょうか。
つや消し層は光を乱反射させますから
下の顔料の層まで光が届きにくくなります。
すると顔料からの反射が少なくなりますから
白っぽくなってきます。
これが”カブる”という現象ですね。
厚く塗りすぎると湿度が低くてもカブったようになるのは
このためです。

湿度が高いときにカブるのはつや消しの粒子が
空気中の水分子の効果でいくつかかたまった状態になるせいです。
粒子の塊がくっつくとそれだけで厚いつや消し層になりますから
全体的に白っぽくなるわけですね。
カブった時にクリアーでリカバリ出来ることがあるのは
この粒子の塊をもう一度バラバラにして
表面で再配列するからですね。

一度エアブラシの塗料タンク内で30分ほど放置したつや消しを
そのまま吹いたら真っ白になってしまったことがあります。
タンクの底につや消し粒子が沈殿してしまっていたので
ものすごく厚いつや消し層が出来てしまいました。
そのときは下地を溶かさないよう注意しながら
薄め液をそのまま吹いてなんとかリカバリしたことがあります。
エアブラシの”うがい”をしていれば防げた事故でした。

ところで、つや消しの粒子がランダムになった方がいいのは
どうしてでしょうか。
下の図をみてください。


普通の塗装のように水溜りを作る感じで塗装すると
このように塗膜表面にきちんと並んでしまいます。
これだと表面のでこぼこが小さいのでつや消しの効果が薄れます。
こうなると、もう一回つや消し層を作らないと
均一なつや消しになりません。


最後に砂吹きについて考えて見ましょう。
砂吹きはブラシから出た塗料が
パーツに届く前に途中で乾燥して
半乾きの顔料で塗装する場合ですね。


これまでに考えてきたように顔料の微粒子ではなくて
微粒子の塊が表面にくっつきます。
これはつや消しの表面と同様ですね。
表面にデコボコができるので光が乱反射を起こして
つやがなくなるわけです。

この状態は濃い塗料を使った場合にも起こります。
顔料の粒子が塗料の中でバラバラになれないので
どうしても塊で飛んでくるしかないのですね。
この塊の塗料がザラザラの一因になります。
上級者になるとこれを利用して質感の違いを表したりしていますね。

つや消しを吹くときにこの効果を利用すると
上で見たようにつや消しの粒子が綺麗に並ぶのを
防ぐことができます。
そうすると、少ないつや消しで済みますので
節約モデリングにつながるわけですね。

この状態になったときはどうやったらリカバリできるでしょうか。

表面のデコボコを小さくすればいいので
表面にシンナーの水溜りをもう一度作って
パーツ表面で顔料をバラバラにすればいいですね。
ただし、シンナーを吹くと下地の粒子まで
バラバラにしてしまう危険性があります。
もろ刃の剣です。
やるときは腹をくくって失敗しても泣かないようにします。

もう一つの手立てとしては
適正な塗料をもう一度吹き付けるという手があります。
この場合も先に塗った塗料の表面を溶かして
新たに顔料の層を作って綺麗に並び替えることができます。
この場合は塗膜が厚くなりがちなので
モールドが消えたり、エッジが丸くなったりする危険性があります。

勿論、ヤスリで削ってからもう一度やり直すという方法もありますよ。
削りすぎるとサフからやり直しになります。

原因がわかれば、その時々で最適な対処法を考えることが出来ます。
対処法は一つではなくて色々あります。
かかる手間と仕上がりと危険性など色々なことを考慮して
総合的に判断することが重要です。
一番いいのはそういうトラブルを起こさないということですけどね。

というわけで、表面処理と塗装について
これまでのブログ記事でもちょこちょこ書いていましたが、
私の考えをまとめてみました。


実際に綺麗な塗膜を作るには
塗料の濃度やブラシの開度と空気の圧力と流量
それにブラシとパーツの距離にブラシの動かし方
なんかが効いてきます。
多分、塗装の本に詳しく書いてあるはずです。
それらの手順を詳しく説明したHPも沢山ありますね。
どんな表面にするためにどういう手順を踏んでいるのかを考えると
手順の間違いも減りますし、忘れることもないと思います。

なんかいろいろとやることが多くて難しそうですが、
これらのことを覚えているとトラブルも少なくなりますし、
簡単に綺麗な塗膜を作れるようになりますよ。


次のネタを決められなかったので
こんな記事になったのは秘密。



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