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プラモで科学しよう の記事一覧

プラモで科学しよう 完成品の撮影用照明編

2015.03.21 (Sat)
久々のプラ科です。
なん何年ぶり?w
このカテゴリじゃなくてもいいんだけど、
久しぶりなんでここにしました。


完成品の写真撮影に興味が持てない
理由の一つが
写真がしょぼいというのがありました。

その原因は光量不足。

いや、他にも原因はあるんですが、
すぐに改善できそうなのは
光量が足りないということでした。

蛍光灯を近くに設置したり
なんだかんだしてみましたが、
色温度が違ったりして
余計にへんな写真になって
どーしようもなくなってばっかりでした。

フォトラが欲しいんだけど、
そんな簡単に買えるような代物じゃない。

これさえあれば
簡単に解決するけど、
金が無いなら頭を使うしか無い。

LEDってのも考えてたんだけど、
筐体と拡散をどうするか
いいアイディアが浮かびませんでした。

そのずっと懸案事項だった
光量・光源の問題が解決する時が!!

先日からこれが話題になってるのは
ご存知ですか?
ちゃお 2015年 04 月号 [雑誌]ちゃお 2015年 04 月号 [雑誌]
(2015/03/03)
不明

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付録がライトボックスとかいう
光る箱が付いてるそうではないですか。

これは写真撮影の光源に
ちょうどいいんでないの?

というわけで、
買ってきた!!

本屋さんで若いおねーさんから!!
この歳になるとなんにも
恥ずかしくないぜ。
娘に買って行くやさしいお父さんを
ナチュラルに装えばいいんです。

早速点灯。
単4電池3本使用します。

結構明るい!!

中身は白色LEDを3つ並列に繋げてあるだけ。

1.5Ωの抵抗がスイッチの後に入ってます。

電池の使用量がすごいことになってそうです。
計算してみましょう。

久しぶりのプラモで科学。

単4電池の容量を700mAとします。
3本直列なので、電源の電圧は4.5Vです。
どういうLEDかわかりませんが、
一般的な白色LEDのカタログ値から
電圧降下を3.7Vとすると
抵抗部分の電圧は
4.5 - 3.7 =0.8 V
抵抗が1.5Ωなので
電流は
0.8 ÷ 1.5 = 0.54 A
になります。
この電流は3つのLED並列の合計になるので
ひとつのLEDに流れる電流は0.2A程度。
なんかでかい。
抵抗値が15Ωなら納得だけど
カラーコードからは1.5Ωなんだよね。
テスター取出すのが面倒で
測定してないから
カラーコードを信じるしかありません。
カラーコードは茶緑金金なんだけど
ほんとは一桁間違ってるっぽい。
茶緑黒金なら15Ωであり得るんだけど。

ま、このまま計算を進めましょう。

電池の容量を700mAhとしたので
可動時間は最大でも
700 ÷ 540 = 1.3h
1時間20分くらいで電池がなくなってしまいます。
実際は電池の新しさや電圧降下特性で
もっと早く電池がなくなるでしょうね。

というわけで、
完成品一つ撮るのに
単4電池が6本必要ということに。

そのうちこれを改造して
電池からACアダプタ仕様に改造します。

うんちくここまで。

なんだかんだいいながらも
写真を撮ってみましょう。

お手軽に背景紙に
ライトボックスを2個(!)左右から。
ライトボックスの上に部屋の蛍光灯を
遮るためにその辺に転がってた
カッターマットを乗せました。

使用カメラはSony IXY3。
廉価版のコンデジです。
だいぶ前のカメラなので
今のカメラの方だと
もっと良い写真が撮れるんじゃないでしょうかw

設定をプログラムにして
ホワイトバランスを蛍光灯、
露出は±0、
マクロモード、
最大望遠でぱちり。
写真はトリミングもなんにもなしです。
掲載用にサイズを変更したのみ。
IMG_2655.jpg
真っ白ですな。

光が強すぎるように感じたので
ライトボックスにトレーシングペーパーを
一枚貼付けて
光の拡散と光量減少を狙ってみました。
カメラの設定は同じ。
IMG_2656.jpg
まったく変わりませんな。

ハードではなくてカメラ側かも。
露出過多みたいなので
露出を-1に変更。
IMG_2657.jpg
お。
なんかいい感じ。

ホワイトバランスを
昼光色に変更。
IMG_2658.jpg
ホワイトバランスは
蛍光灯でいいみたいですね。

天井のうらにアルミホイルを貼って
上からも光をまわしてみます。
IMG_2660.jpg
光が上からもまわした方がいいですね。

これまでの写真よりは
かなりましな写真を撮れそうです。

ということで、色々撮ってみた。

戦車。
IMG_2671.jpg
サイズ変更しただけです。
かなりマシな写真になりました。

かにさん。
IMG_2677.jpg
なんかかっこよく見えるぞ。
1/144ならライトボックスの横置きで
対応できそうです。

背が高い模型にはライトボックスの下に
下駄を履かせてみました。
IMG_2680.jpg
ライトボックスの高さを
モデルと同じくらいの高さにすれば
問題なさそうです。

MGサイズでは?
ライトは腰から上くらいの位置です。
レフ板は使ってません。
IMG_2684.jpg
なんとかこれでも良さそうですが、
レフを使えば光を回せるので
もっといい写真が撮れそうです。

ガンダムはフリーソフトのGIMPで
実物に近い色合いにいじってみました。
今見てもコレかっこいいと思うんだよなぁw


ということで、
ちゃおの付録は結構使えるぞ!!
無くなるまえに買っておこう!w

店頭がはずかしければ
こちらのリンクからどうぞw
ちゃお 2015年 04 月号 [雑誌]ちゃお 2015年 04 月号 [雑誌]
(2015/03/03)
不明

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プラモで科学しよう ヤスリ編 Part 2

2013.03.23 (Sat)
科学というか、
ハウツーコーナーに
なってしまった感のある
当コーナーです。

今日は異論反論あると思います。
受けて立つぜ!
間違ってたら土下座で謝るぜ!
カモン!

なにかと聞かれることが多い
表面処理とヤスリのかけ方。
この二つはかなり密接に関連するので
書くのもなかなか大変です。
切り分けて書きづらいので。

今回はヤスリについて
Part1よりも突っ込んでみます。

一番多い悩みが
・ヤスリをかけるとエッジがだるくなる
・番手を上げても傷が消えない
・ナナメに削ってしまう
といったところでしょうか。

それぞれ解決策があります。
一つだけアヤシイですが。

まず初めに、鉄ヤスリの種類について。
鉄ヤスリには2種類あります。
このことは
あまり知られてないっぽいですね。

単目と複目。
複目の方が切削力が大きいです。
金属やすりは複目ですね。
ガシガシ削るのに向いていますが
表面が傷だらけになります。
単目は複目よりも
切削力が劣りますが、
表面がきれいに仕上がります。
プラモ用には単目をおススメします。
ツボサン グリップ付き付プラスチック用ヤスリ 平 150mm PL-1
クリエーター情報なし
ツボサン

こんなやつです。
幅広のものと細い物の2本あると便利です。

ヤスリの目には他に
細目とか荒目があります。
これはヤスリの目の間隔を表すものです。
細目は金属用、
荒目はプラスチック用と
乱暴に考えても良いと思います。
一概には言えないんですけどね。

他にも丸とか三角とかの
ヤスリがあると便利ですが、
大抵、複目なので気を付けて下さい。

鉄ヤスリは刃物です。
ヤスリの目、一つ一つが
カッターの刃だと考えて下さい。
当然、刃が錆びると切れ味が落ちます。
最悪の場合には表面を毟るようになるので
錆びたヤスリは使わない方がいいでしょう。

鉄ヤスリはカンナに似ています。
カンナは刃が一枚ですが、
鉄ヤスリ、特に単目では
刃が沢山ついたカンナです。
素手で触ってサビさせてしまうと
ダメになるので気を付けて下さい。


紙ヤスリには当て木が必要です。
当て木はPart1でやったので省略。

スポンジヤスリも
各種あると便利です。
ヤスリスティックとかの
模型用ヤスリは
私は使わないので紹介できません。
消耗品として使うには
経済的に厳しいですから。



それではヤスリのかけ方。
鉄ヤスリだろうが、紙ヤスリだろうが
スポンジヤスリだろうが、
これを守れば失敗は減ります。
ですが、練習も必要です。
・力をかけすぎない
・古いヤスリをつかわない
・一方向だけ、基本的には押す方向だけでかける。
・往復でゴシゴシしない
・ヤスリを円を描くように動かさない
重要なことはこれだけです。
主に、ヤスリを動かす方向が重要です。

・力をかけすぎない
ヤスリをかけるのに
力を入れないってどういうことでしょう?
いっぱい力をかけた方が
沢山削れて早く作業が終わるんじゃない?
と思ってる人が多いと思います。

力をかけ過ぎると
傷が深くなって
その修正が大変になります。
トータルで考えると
結果的に早くヤスリがけが終わります。

鉄ヤスリでは違うことが起きますが、
まずは紙ヤスリで考えます。

紙ヤスリってどうして
パーツを削れるんでしょう?
表面がザラザラしているから?

紙ヤスリは紙の上に
のりで砥粒を接着しています。
この砥粒がパーツに食い込んで
削っています。

新しい紙ヤスリだと
パーツに食い込む感じがしませんか?
砥粒がちゃんと削っている証拠です。

番手の違いは砥粒の大きさの違いです。
砥粒が小さくなると
番手が大きくなります。
120番とかだと
砥粒が目で見えますね。

このヤスリで力を入れると
どうなるでしょうか。

力をかけると砥粒が
深く食い込みます。
言いかえると、
深い傷が出来てしまいます。
力をかけないと
砥粒が表面だけを削ります。
深い傷はできにくいです。

ヤスリで欲しいのは
深く傷つけることではなくて、
切削力です。
浅く食い込ませて削ると
深く食い込ませるよりも
切削力は落ちますが、
大して変わりません。
それよりも、深い傷ができて
後の処理が大変になることが
問題です。

こういう風に浅い傷で削っていけば
後の処理が楽になります。

・古いヤスリをつかわない
こうやって削っていると
紙ヤスリから砥粒がとれたり
砥粒の角が丸くなったりします。
そうすると、切削力が小さくなります。
この状態のヤスリを使うのが
表面処理に丁度いいって
良く聞きます。
私に言わせれば、無駄です。
無駄無駄無駄無駄ァァァ!

なんで無駄とまで言い切れるか。

図のように
古いヤスリでは
砥粒が取れていたり
角がまるくなります。

これではなかなか削れません。
古いのを使う派の人は
なかなか削れないのが良いという
意見でしょうが、無駄。
ばっさりいきます。

なかなか削れないのが良いならば
番手の大きなヤスリを使えばいいんです。
丸い砥粒では時間ばっかりかかって
いつまでたっても終わりません。
時間をかけてヤスリをかけると
その分、エッジをダレさせたり
面がうねったりします。
時間をかけて
作業を後戻りしているようなものです。
ヤスリは最小限の回数で終わらせると
失敗が少なくなります。

表面の傷はサフで処理します。
表面が荒れているように感じても、
傷が浅ければ問題ありません。
ヤスリで表面を仕上げても、
食い付きが悪くなります。
表面処理でやりましたね。

それに加えて、古いヤスリだと
問題があります。

古いヤスリで削ると
表面が滑らかになる気がします。

古いやすりだと、
出来る傷の深さは同じですが、
新しいヤスリよりも表面が
丸くダレたようになるため、
指で触った時に
滑らかになっているように感じます。
実は表面はガタガタなのに
滑らかになっている気がして
サフを吹いたら、
なんか変ということになります。
ヤスリで重要なのは
傷をいかに浅くするか、です。

さて、あなたはまだ
使い古したヤスリを使いますか?


・一方向だけ、基本的には押す方向だけでかける。
・往復でゴシゴシしない
・ヤスリを丸く動かさない

ヤスリを押す方向だけでかけると
どんなイイコトがあるんでしょう?

鉄ヤスリで絵を描いてますが
他のヤスリでも同じです。
一方向でヤスリをかけると
平面が出せます。
脇を締めて同じように動かせば
常に同じ角度でパーツに当たります。

これを往復でやってしまうと
どうなるでしょうか。

絵を描くのが面倒なので
鉄ヤスリで描いてしまってますが、
往きと帰りでヤスリの角度がかわるので
面が丸くなってしまいます。
こういう状態になってしまうと
エッジは無くなってしまいます。

円を描くように動かした場合も同様です。
面に対して常に角度が変わってしまうので
到底、平面には出来ません。

こうやってヤスリをかけると
エッジがダルくなったり
面がふにゃふにゃになります。


この方法だと曲面のパーツには
応用できませんね。
一部分だけ平らにすると
おかしくなってしまいます。
砲塔とか武器とかの
棒状のモナカパーツの
合わせ目処理では
どうしたらいいでしょうか。

一つの方法は曲面に沿って
ヤスリを動かします。

ぐるぅりと外周に沿って
ヤスリを動かすと
上手く出来ますが、
練習が必要です。

他の方法は
スポンジヤスリを使う方法も
ありますね。
スポンジヤスリは柔らかいので
パーツに当たると凹みます。
凹んだ部分にかかる力は
他のところよりも大きいので
その部分が他よりも
たくさん削れます。

パーツの削りたい部分に
大きな力がかかるので
削りたい部分をうまく削れます。

絵では平面で描いていますが、
曲面ではでっぱり部以外の力は
さらに小さくなります。
でっぱりだけをうまく削れますね。

曲面パーツにヤスリをかけるには
スポンジヤスリがおススメです。
柔らかくて切削面が
平面になりません。
曲面パーツで平面部が出来てしまうと
非常に目立つので
平面にならないスポンジヤスリが
大活躍します。

こんな風に。
この写真を見て貰うとわかりますが、
ヤスリの跡は横方向だけです。
一方向だけでヤスリをかけた
証拠ですね。

一方向でヤスリをかけると
もうひとつイイコトがありますが、
それは後ほど。



ヤスリのかけ方がわかったところで、
問題になることを考えましょう。

問題はこんなところでしょうか。
・ヤスリをかけるとエッジがだるくなる
・番手を上げても傷が消えない
・ナナメに削ってしまう

・ヤスリをかけるとエッジがだるくなる
ヤスリがエッジに当たると
エッジも削れてしまいます。
一方向だけでかけると
エッジに当たりにくくなります。

それでもエッジがだるくなる場合は
ヤスリが毎回同じ角度で
当たっていないので
脇をしめて、
パーツが動かないように固定して
力をかけずに
ゆっくりと動かして下さい。
そうすれば毎回同じ軌道で
ヤスリを動かせます。

出来るだけ少ない回数で
ヤスリを終わらせることも重要です。
何度も何度もやっていると
それだけエッジを削る危険も
増えます。


・番手を上げても傷が消えない
深い傷ができてしまうと
傷を消すのが大変になります。

ヤスリで傷を消すとはどういうことでしょう。
320番で形状出しをしたパーツを
考えてます。

320番のでこぼこができています。

次に600番をつかって
傷を消します。

ヤスリで傷を消すとは
次の番手の傷の深さと
同じにするということです。
絵ではまだ320番の深さの傷が
残っています。
この状態で次の番手のヤスリをつかうと
320番の傷が残ったままになります。

600番をしっかりとかけて
全ての傷の深さを
600番の傷の深さと同じにします。

これで320番の傷が消えました。
この状態になったら、
次の番手に移ります。

全ての傷を同じ深さにすることが
重要なことです。
傷が深いと、
それだけ多く削らないといけないので
傷を消すのが大変になります。

それでは、
傷の深さが同じになったかどうか
どうやって判断したらいいんでしょうか。
見ただけではわかりません。
表面形状測定器で測定すればわかりますが、
そんなものその辺にある機械ではありません。
勘に頼っていませんか?

ヤスリを一方向でかけたら
判別できる方法があります。

一方向でやったら、
傷跡が一方向に揃っていますね。

これと直角方向に
次のヤスリをかけたら
どうなるでしょう。

横方向が320番、
縦方向が600番の傷が付くはずです。

この方向に600番をかけ続けると

横方向の320番の傷がなくなって
縦方向だけの傷になるはずです。
この状態になったら、
320番の傷は消えています。

ヤスリを円を描くように動かしたり
適当に動かしてしまうと
どこまで削ればいいのか
全くわかりませんね。


・ナナメに削ってしまう
これは・・・
練習しかありません。

パーツが動かないように
しっかり固定して
脇をしめて
毎回同じ軌道で
ヤスリを動かしていれば、
毎回おなじ角度で削れるはずです。
その角度が面に並行になるように
調整します。
パーツの角度か
ヤスリの当たる角度を調節すれば
ちゃんと削れます。

冶具を作るという手もありますが、
毎回毎回作るのは現実的ではないので
省略します。

ちゃんとヤスリをかけられるようになれば
ナナメに削ることも少なくなるはずです。


力をいれない。
一方向でかける。
ヤスリがけのときには
これだけでも気にすると
上手になるはずです。


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プラモで科学しよう サーフェイサー編

2013.03.22 (Fri)
毎回毎回エラソーなことを
言っているプラ科です。
それでも、これが少しでも
参考になれば。


今回はサーフェーサー(略してサフ)
について考えてみましょう。
なんでサフを使うのでしょうか?
理由が分かれば取捨選択できます。

サフを使うことによる利点は

1.表面状態のチェックがしやすい
2.光の透過を防ぐ
3.傷を埋め、滑らかな表面を作る
4.下地の色を均一にする
5.塗料の食い付きを良くする

5.については
表面処理でもやったので
飛ばします。

といったところです。

何が何でもサフじゃないといけない
ということはありません。
何をやっているかが理解できれば
その時々において
最適なものを選べます。

それでは、いつものように、
それぞれについて考えましょう。

1.表面状態のチェックがしやすい
キットのパーツだと
見にくい色が多いですね。
グレーだとヒケやら傷やらを
発見しやすくなります。

ということは、表面チェックだけ
やりたいなら、
グレーの塗料を塗ってもいいことになります。
それを応用して
サフではなくて
グレーの塗料を使ったのがこちら。

女子高生の表面チェックのときに
グレーにメタルプライマーを
混ぜた塗料で表面チェックをしました。
サフでモールドを
埋めたくなかったので
普通の塗料にしました。
食い付きが悪かったので
最終的には泣く泣く
サフを使いましたが。

もちろん、キットのままで
チェックが出来るなら
必要ありません。


2.光の透過を防ぐ
パーツが透けていると
おもちゃっぽさが強調されます。
光の透過を防ぐためには
シルバーのような金属色とか
黒のように濃い色を
塗装しても同じ効果が得られます。
塗膜を薄くしたい場合には
サフではなく、
濃い色を使うのも手ですね。

濃い色だとその後の
塗料の発色が悪くなります。
何色を塗るのかを考えてから
下地の色を決めることが
重要です。

逆に、光を透過させたい場合には
サフを使わない選択もあります。
フィギュアなんかだと
光を透過させて
透明感を演出したりしますね。

1/100カツレツキッカは
サフレスで仕上げました。
小さいので効果的かと思いましたが、
あまり透明感は出ませんでした。
パーツが白で成形されていれば
もっと透明感が出たと思います。


3.傷を埋め、滑らかな表面を作る
表面処理でも話しましたが
表面の傷を埋めて
滑らかな表面を作るのは
サフを使うのが一番楽です。
サフを使わずに、傷をなくすには
他の方法もあります。

1000番くらいまで
パーツを磨いても
傷は目立たなくなります。
どうしてもサフを使いたくない場合は
全てのパーツを頑張って磨きましょう。
それをとことんやったのがこちら。

塗装せずに、磨きだけで
表面を仕上げました。
無改造無着色。
スミ入れのみ。
ランナータグから作った
ツノ付けたけど。

ペーパーの番手を順に変えて
320→600→800→1000→1200→1500→2000
もしくはスポンジヤスリで
FINE→SUPERFINE→ULTRAFINE→MICROFINE
の後に、
コンパウンド粗目→コンパウンド細目→
コンパウンド仕上目→コーティングポリマー
の順に仕上げると、
プラの材質にもよりますが
これくらいは仕上げられます。

ですが、心がポキポキ折れます。
1パーツを最低8回も磨くなんて
苦行スイッチが入らないとやってられません。
しかも、途中で傷が見つかれば
番手を戻してやり直し。
全く楽しくない作業でした。
でも、仕上がりにはとっても満足。


4.下地の色を均一にする
プラ板やパテを使って
改造した場合には
色がマチマチになります。
たとえば、こんな風に。

この状態で色を塗っても
下地の色が違うので
同じ塗料を塗っても
同じ色になりません。
下地の色を統一しないといけません。

下地が同じ色であればいいので、
何色でも構いません。
ですが、その後の塗料の発色を
考えた下地の色にするといいですね。
濃い色だと隠ぺい力が高いので
簡単ですが、白とかの
隠ぺい力が低い色だと
厚塗りになったりします。

サフだと隠ぺい力も高いので
簡単に下地を同じ色に出来ます。


というわけで、
サフでしか出来ない作業
というのはありません。
サフを使わなくても
目的を達成出来ます。

ただし、
サフ以外で一度に全部を
処理出来る塗料は
今のところ知りません。

結局、サフを使うのが
一番手軽で早いですね。
サフも黒とか白とかありますが
やっぱりグレーが一番使いやすいですね。

ですが、グレーだと
特に赤系や黄色系の下地にすると
発色が悪くなるので
サフの上に白を
塗装しないといけません。
くすんだ色が欲しい時は
そのままでもいいですね。

白塗装の一手間を横着しようと
トライしたのがこちら。
アストレアを製作した時に試しました。

ベースホワイトとグレーサフを
混ぜて白っぽいサフを作りました。
ベースホワイトだけでは
傷が埋まりにくいように感じるのと
サフチェックが難しいので
両方のいいとこ取りを目指しました。
これはそこそこ使えると思います。
ですが、白下地のほうが
発色が良いのは間違いないです。


サフって必要なの?
という疑問には答えられたでしょうか。
ハウツー本でサフを勧めているのは
一番楽だからでしょう。

とか言いながら、
GUNDAM SCRATCHBUILD MANUAL
Ma.K.モデリングブック
戦車模型超級技術指南以外の
ハウツー本を持ってないですけれど。

GUNDAM SCRATCHBUILD MANUAL (Dセレクション)
クリエーター情報なし
メディアワークス


横山宏Ma.K.モデリングブック
クリエーター情報なし
大日本絵画


戦車模型超級技術指南「塗装編」 (Master Piece collection)
クリエーター情報なし
大日本絵画

この3冊は超おススメ。
戦車模型超級技術指南は
2巻3巻もあります。


ハウツー本ではサフを吹いてから
チェックしますとは書いてあっても、
なぜサフを使うかということは
あまり解説されていないんじゃないでしょうか。
理由が分かれば、代替できてしまいます。
盲目的に商品を使わせることも
重要なことですからね。
商業誌では言えないことを
言ってしまうのが、
このブログのクオリティ。

最後に、私が使ってるサフ。
定番中の定番ですね。
Mr.サーフェイサー 1000 (ビンタイプ) SF284 【HTRC 3】
クリエーター情報なし
ジーエスアイ クレオス

いまのとこ、これで十分です。
缶サフは苦手です。
練習しないと上達しないんですが、
缶サフでボソボソになった表面を
修正するのが面倒なので
なかなか缶サフは使いません。

レジンにはこいつ。
Mr.ホビー レジン下地処理剤 Mr.レジンプライマー・サーフェイサー ビン入り 40ml RP261
クリエーター情報なし
ジーエスアイ クレオス

この二つがあれば
大体なんでも対応できます。

以上、
サフの状態が一番かっこいいと思う
サフ原理主義者の意見でしたw


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プラモで科学しよう 表面処理

2013.03.21 (Thu)
最近なにかと聞かれることが多い
表面処理について考えてみたいと思います。
ついでに、なんでやすりを当てるのかについても。

みんながやってるから、
とりあえず、ヤスリを当ててみる?
どこまでやったらいいの?
そもそも、なんのためにやるの?
絶対しなくちゃだめなものなの?
結局、表面処理ってなんなの?

いろいろ疑問があると思いますが、
一つずつ考えてみましょう。
本質さえ理解できれば
無数にある手段から
その時々に合わせて
最適なものを選ぶことができます。

今回は具体的な作業については
書きません。
塗装編とかヤスリ編
書いてますからね。
あれも、書き足りないところがあるので
もう少し追加したいですが。


買ってきたキットの表面は
微妙にテカテカしてますよね。
これは表面がある程度つるつるなので
光を反射しているからです。
プラ科の第一回でも軽く触れました。

この状態でなにも問題なければ
なにも無理矢理ヤスリをあてることはありません。
では問題ってなんでしょう?

ここでは問題を2段階に分けて
考えたいと思います。
一つ目はヤスリを当てる理由、
もう一つは表面処理の理由です。
私はヤスリをあてることのすべてが
表面処理ではないと考えています。
ヤスリをあてる理由の半分は
工作の部類だと考えています。
その後に表面状態を整えるのが
表面処理と考えています。

とはいえ、普段はまとめて
表面処理って言ってしまうんですけどね。

具体的なヤスリのかけ方は
やすりの当て方編
を参照してください。

それではそれぞれについて
考えて見ましょう。


ヤスリを当てる理由

ここでは目の粗いヤスリで処理します。
紙ヤスリの番手で言うと
180〜400くらいまで。

1.ヒケがある
2.うねりがある
3.パーティングラインがある
4.合わせ目消しで盛り上がっている
5.パテや瞬着の段差を消したい

ここまでが、ヤスリを当てる理由ですね。

次は表面処理の理由です。
これもヤスリで処理するんですが、
上とはちょっと理由が違います。
紙ヤスリだと600番以降です。

6.ヤスリで表面が傷だらけ
7.塗料の食いつきを良くするために表面を荒らす
8.綺麗な表面を作る

これが表面処理をする理由になります。

大きく分けて上の場合に当てはまるときに
ヤスリをあてることになります。
他にも塗装に失敗したときとか
ほこりを噛み込んだときとか
色々ありますが、
なぜヤスリが必要なのか?を考えれば
自ずと答えは導けると思います。


それではおさらいを含めて
1つずつ解説します。

1.ヒケがある
ヒケは面の一部分だけが凹んでいる状態です。

大抵、パーツの裏側にダボとか
ピンとかがあるところがヒケています。
ヒケはポリスチレンの特性上、
製造工程上どうしても出てしまうものです。
こういう状態だと作品がビシッとしません。
おもちゃっぽさ全開です。
出来るだけ消してあげましょう。

それでは、
ヒケが出来る理由のうんちく。
プラ科の科学部門。

----------------------------
プラモは一般的には
ポリスチレン(PS)で出来ています。
PSを型に流す時は
加熱して溶かしてから流します。
溶けたPSは冷えて固まったときより
体積が増加します。
言いかえると、
型に流れてきた時より
製品ではパーツが小さくなります。

冷えて固まるときに
縮む割合は一定です。
熱収縮率と言います。
これが一定なので、
パーツの厚さによって
縮む量が変わります。

縮む量=熱収縮率×厚さ

熱収縮率が一定なので
厚さが違うと
縮む量も変わります。

全てのパーツが同じ厚さで
出来ていればヒケはできませんが、
ダボやピンがあると
そこの部分だけ厚くなります。

厚いと沢山縮むので
そこだけへこみが出来ます。
これが、"ヒケ"です。
----------------------------
うんちくここまで。


2.うねりがある
うねりは波長の大きなへこみや
盛り上がりです。

平面だとすぐにわかりますが
曲面でも意外と目に付きます。
パーツの端に沿って
盛りあがってたりします。
キュベレイで嫌と言うほど
味わいました。
これも残っていると
おもちゃっぽいので
消すと作品がレベルアップします。
パッと見ただけでは気づかないような
気がしますが、
実は意識しなくても
脳は気がついてます。
なんかビシッとしないな
というときは
これが原因だったりします。

エッジ部分が盛り上がる理由。
うんちく。

----------------------------
エッジ以外は表と裏の
2方で型に挟まれています。
エッジ部分は表と裏、
それに端の3方を
型に囲まれています。
型はPSが冷えて固まらないように
加熱されていて
熱くなっています。

エッジ部分は3方を
型に囲まれているので
ほかの部分より沢山熱を貰います。
言いかえると、エッジ部分は
冷えにくいということになります。

そうすると、エッジ以外の部分が
早く冷えて固まります。
パーツが均一に冷えるといいのですが、
エッジが冷えて固まるときには
他の部分は冷えて固まっているので
エッジ部分のPSが流動できません。
PSの逃げ場所が無いので
エッジ部分は他よりも
厚くなってしまいます。

これがエッジ部のうねりです。
----------------------------
うんちくここまで。


3.パーティングラインがある
これは製法上しかたないものです。

溶かしたプラを型に流して
パーツを成形していますが
その型の合わせ目がパーティングラインになります。
たいやきのビラビラと同じことです。
実機と同じ場所なら
消す必要ありませんが
ほとんどの場合残っていると
プラモっぽくなってしまうので
きっちり消してあげましょう。

4.合わせ目消しで盛り上がっている
パーツを接着したときに
むにゅっと出たりしたところです。

接着はプラ科の接着編でやりましたね。
これもちゃんと消してあげましょう。

5.パテや瞬着の段差を消したい
改造したときにパテや瞬着、
プラ板なんかの段差が出ますね。
綺麗な面を作るには
ちゃんと処理しないといけません。

ここまでやったら
表面に傷はあっても
面は完成しているはずです。
まずは、傷だらけでもいいので
面を作ることを優先しましょう。

上の理由に当てはまらなければ
ヤスリを当てる必要はありません。
ということは、
ヤスリがけは必ず必要な作業では
ありません。

必要ないと判断したら
その工程は飛ばして
他の工程に集中出来ますね。

もちろん、
上の理由に当てはまっても
ヤスリをかけなくても構いません。
プラモなんてそれぞれが
好きに作ればいいんですよ。


面が出来たら、
次から表面処理です。
ここからは綺麗な面を作ることが
目的の作業になります。

6.ヤスリで表面が傷だらけ
ここまでは番手の大きいやすりで
ガリガリ削っているので
傷だらけです。
この傷を消さないといけません。
次の7番との兼ね合いになりますが
深い傷はこの段階で消します。

ここで問題になるのが
ヤスリと傷の関係です。
どうやったら
滑らかな表面になるのでしょうか。

滑らかな、綺麗な表面とは
言いかえると
でこぼこが小さい表面です。
下の図を見て下さい。

粗いヤスリを使うと
大きなでこぼこ、
細かいヤスリを使うと
小さなでこぼこが出来ます。
順に番手を上げてヤスるというのは
この表面のでこぼこを小さくしていく
作業を行っています。
図で言うと、180番の大きなでこぼこを
ヤスリの番手を変えて
次第にちいさなでこぼこにします。

ここで横着して180番から
一気に800番とかに変えると
なかなか傷が消えません。
800番は切削力が小さいので
大きなでこぼこを消すのに
かなりの時間がかかります。

図では省略していますが、
180→240→320→400→600
の順でやると一番早く傷が消えます。
勿論、180番から始める必要はありません。
工作で出来た傷に合わせて
ヤスリの番手を選びます。
大体の場合、320番からで
十分だと思います。
それで消えなかったら、240番で。

表面処理とは
このでこぼこを小さくすることです。
このでこぼこが
0.002ミクロン以下になると
表面はピカピカ光る
鏡面になります。

では、工作が終わったら
ヤスリを順に当てて
ピカピカにすれば
いいのでしょうか?

7.塗料の食いつきを良くするために表面を荒らす
ピカピカにした表面に
サフや塗料を塗布しても
塗膜が剥がれやすくなります。

どうしてでしょうか?

塗料はプラの表面に付着しているだけです。
化学的な結合はありません。
ファンデルワールス力なんかの
物理吸着で付着しているだけです。
プライマーやサフは
表面への付着力を強くしているだけで
つるつるの面に対して
剥がれなくすることは難しいです。

ではどうしたら付着力を
もっと強く出来るでしょうか?

付着面積が大きくなると
付着力も大きくなります。
ということは、
表面積を大きくすれば
付着力も強くなるはずです。

一定の面積で
表面積を大きくするには・・・?

表面を荒らせば
でこぼこの分だけ
表面積が大きくなります。
さらに、アンカー効果も効くので
一石二鳥の効果があります。
アンカー効果は接着編でも
説明しましたね。
これが塗料の食い付きを良くするために
表面を荒らすということですね。

ここからはサフを前提に
話を進めます。
サフ無しでやる方法もありますが、
サフを使った方が簡単ですから。

塗料の食い付きが良くなるので
サフ前まではあまり表面を
つるつるにしない方が良いことになります。
ただし、深い傷はサフでも埋まりにくいので
サフで埋められるくらいのでこぼこ
というのが条件になります。

これまでこんなこと
あまり気にしていなかったけど
特に問題なかったよ?
という人も多いと思います。

どうしてでしょう?

塗料を希釈する各種希釈液は
少しだけプラの表面を溶かします。
すこしだけ溶かして
表面をでこぼこにすることで
塗料の食い付きがよくなるように
してあります。
上で考えたように、
塗装するときに表面積が
勝手に増えるので
特に気にしなくても
問題ない場合が多いですね。

しかし、
この少しだけプラを溶かすという特性が、
ABSを侵食するという
やっかいな問題の原因でもあります。

レジン(無発泡ウレタン)に塗装した時に
塗膜が剥がれやすいのは
模型用塗料では
レジンを溶かさないので
表面にでこぼこができないので
剥がれやすいということも一因です。
他には剥離剤が残っていたりとか
塗料自体がレジンに対して
付着しにくいとか
収縮率の違いとかもあります。


では、綺麗な表面は
いつ作ったらいいのでしょうか?

8.綺麗な表面を作る
綺麗なつるつるの表面が欲しいのは
いつでしょうか?

全ての塗装が終わった時に
綺麗な表面になっていれば
いいですね。

その状態になるためには
どうしたらいいのでしょうか?

サフ前?
上で考えたようにサフ前に
綺麗な表面になると
食い付きが悪くなります。
なので、×。

サフ後?
サフの後にサフ層をヤスって
綺麗にしたらどうでしょう?

久しぶりに登場の図ですが、
サフ層が整っていれば
その後の塗膜も綺麗になりますね。
サフと塗料の相性はとてもいいので
先ほどのようにでこぼこを作って
表面積を稼ぐ必要はありません
なので、○。

塗装後?
サフ層がでこぼこのまま
塗装して表面にヤスリを当てたら
どうでしょう?

サフがでこぼこだったら
塗膜もでこぼこします。

じゃぁ、この状態でヤスリを
当てたらいいじゃない。

場所によってはサフが見えますし
塗膜の厚さも変わります。
塗膜の厚さが変わると
発色も変わりますね。

そしたら、
サフが見えないくらい
塗料の発色が同じになるくらい
厚い塗膜を作ったら
問題解決じゃないの?

そこまで厚吹きすると
エッジは消えます。
折角作ったモールドが
ダルダルになります。
それでもよければどうぞ。

ということで、×。

クリア後?
カーモデルとか塗装が終わってから
クリア層を厚くして
研ぎ出ししてますね。
クリア後に綺麗な表面にするのが
目的なので、もちろん、○。


結論は
サフ前の表面は粗い方が良い。
サフ後は滑らかな表面が良い。
クリア層は滑らかな表面が良い。
ということになります。

私が作る場合は、
サフ前は鉄ヤスリか320番、
サフ後につや消しの場合は600〜800番
塗装した後につや消しを吹いたら
サフ層までがちゃんと出来ていれば
これで十分です。

つやありの場合は
サフ層に1000番
クリア層は厚めに
という作業をしています。
特に金属色の場合は
サフ層が滑らかになっていないと
金属光沢が出しにくいです。

綺麗な光沢が欲しい時は
サフ層を磨いて、
クリア層を磨くといいのですが、
作業量が多くなるので
サフ層は1000番くらいでやめて
クリア層を磨くといいですね。

もっとも、私は磨くのが嫌なので
いまだにピカピカなやつは
作ったことありませんけどもw
あ、キュベレイがありましたね。
泣きながら磨いた奴がw

実際の作業では
こんなに厳密に工程を分けずに
やっています。
サフ工程が時間かかるのは
サフ前の処理が甘いからです。
私はサフチェックが
1度では終わりません。
キュベレイを磨いてからは
重点的に処理する部分がわかったので
少しはマシになりましたが。


実例。
アンクシャの曲面パーツに
スポンジヤスリFINEだけを
当てた面にサフを吹きました。
真ん中には合わせ目があります。
まだサフチェックなので
仕上げの状態にはなっていません。

左右とも表面状態は同じです。
右側の表面は吹きっぱなしですが
ヤスリの傷は見えなくなっています。
つや消し仕上げなら
このままでもいいくらいですね。
左はサフのみ削り落して
サフが表面にどう入り込んでいるか
見えるようにしたものです。

左のパーツの表面に
白く筋みたいになっているのは
サフで埋まった傷ですね。
傷はサフで埋まるので
320番程度のヤスリで十分です。
600とか800までヤスリをかけなくても
十分な表面です。
深い傷が付いてしまったときは
サフ層を一度削り落す感じで
全体にヤスリをかけると
綺麗に傷が埋まります。
ヒケや合わせ目の処理が
ちゃんと出来ているかも
一緒にチェックします。
これがいわゆるサフチェックですね。

この後、色が均一になるように
光が透過しないように
しっかりとサフを吹きます。
最後にサフ表面を整えるように
800〜1000番くらいのヤスリか、
スポンジヤスリなら
MicroFineくらいを軽く当てると
表面処理が終了です。
横着するときは普通のティッシュで
つるつるっと撫でるだけなときも。
ティッシュって#10000くらいの
ヤスリと考えるといいかもしれません。


これで、表面処理の考え方については
おしまいです。
なんでヤスリを当てるのか、
いつ、何番までヤスリを当てればいいのか、
いつ表面を作ればいいのか、
分かってもらえたでしょうか。

表面のつやの違いによる質感の表現とか
ヘアライン加工のように
わざと傷を残す場合とかは
除外しました。
今回は基本の基本だけです。
これが出来るようになれば
色んな表面を作れるようになります。

具体的作業手順は無視しましたが、
傷を確実に消す方法とか
表面処理については
ノウハウも色々ありますが
それはまた今度。

いつものように、
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プラモで科学しよう お勧め道具 塗装編

2013.03.20 (Wed)
おススメ道具の塗装編です。
消耗品がメインです。

塗装するときに素手でやると
手がヨゴレますね。
手袋を使うといいですよ。
ホームセンターで安売りしてることもある
こういうタイプの使い捨て手袋がお勧めです。
ディスポ手袋 USプラスチック M (100枚入)
クリエーター情報なし
宇都宮製作

食品用とか書いてある
パウダーフリーの物を選びましょう。
粉が付いているとパーツに粉が
ついて塗装どころじゃなくなります。
ラテックスとか天然ゴムの手袋じゃなくて
塩化ビニルの手袋が私は好きです。

もうひとつ、選んではいけないタイプ。
使い捨てポリ手袋・ぴったり手袋 100枚箱入 (M, 半透明)【351・介護用・業務用・一般家庭台所用・掃除用・園芸用】
クリエーター情報なし
EBUNO

このタイプはダメ。
どうやっても指先に手袋が余るので
塗ったばかりのパーツに
触ってしまったりします。

サイズはM以下がいいでしょう。
できるだけ手にフィットしたほうが
使いやすいです。
よっぽど手が大きくない限り
Mで十分だと思います。


塗装はエアブラシ塗装が
簡単に綺麗に仕上がります。
コンプレッサーを選ぶ条件は
・十分な圧力
・圧力変動が少ない
・夜中に作業できるくらい静か
というので選びました。
価格も重要なポイントですね。

タンクを持っているコンプレッサーが
圧力変動が一番少ないんですが、
そのタイプは大抵うるさいです。
というわけで、使っているのは
定番中の定番のこれ。
Mr.リニアコンプレッサーL5/エアブラシセット PS311
クリエーター情報なし
ジーエスアイ クレオス

レギュレータはあってもなくても良いですが
水抜きだけは必須です。

今使ってるコンプレッサが
ダメになったら、
狙っているのはこれ。
Mr.リニアコンプレッサー L7/圧力計付レギュレーターセット PS307
クリエーター情報なし
ジーエスアイ クレオス

でも、買い変えないで済むように
祈ってます。

ブラシはお好きなものをどうぞ。
一応紹介しとくと、
私が使っているものは
上のセットについていた0.3mmのブラシと
これ。
プロコンBOY LWA ダブルアクションタイプ 0.5mmノズル PS266
クリエーター情報なし
ジーエスアイ クレオス

アマゾンだと安いなぁ。
サフ用と割り切るなら、
シングルのブラシの方が楽ですね。
ダブルアクションは
長時間やってると指が痛くなります。

サフとかメタル専用にと思って買いましたが、
結局これ一本しか使わなくなりました。
0.5mm最強。

塗装中にはカップを拭いたり
塗料撹拌棒を拭いたり
結構使うティッシュですが、
ティッシュを使うと埃が付くので
埃が出ないキムワイプが
最近は人気ですね。
キムワイプ 12×21.5cm /1箱(200枚入) S-200
クリエーター情報なし
日本製紙クレシア

模型店でも扱うようになりました。

が、私のおススメはこれ。
アズワン 不織布ワイパー 210X220mm 150枚入 2-2137-01
クリエーター情報なし
アズワン

クリーンルームで使えるくらい
ほこりが出ないやつです。
キムワイプは結構固くてざらざらですが
これだと柔らかいので
使いやすいですよ。


希釈液ってどう保存してます?
買ってきたままのボトルだと
使うときに面倒じゃないですか?
私はこれに移し替えてます。
【業務用】 ソース ディスペンサー (赤) C-7227
クリエーター情報なし
パール金属

こんな高いのじゃなくて、
100均で売ってるこれと同タイプのものです。
ボトルが半透明で中身が見えるタイプです。
先端に0.5mmくらいの穴をあけて
一滴一滴だせるようにしてます。
希釈液は揮発するので、
ボトルの底から1/5くらいまで
希釈液を入れてます。


あと、塗装で使う道具は
塗料皿、撹拌棒、筆ですね。
塗料皿は10枚100円の一般的なのと
100均で買った白い陶器の皿を使ってます。
10枚100円のやつは皿が軽いので
筆塗りの時は陶器を使うと
皿が動かないので塗りに
集中できます。

筆は画材屋さんに色々あると思います。
まだそんなに試していないので
私にしては珍しく、
模型店で買うことが多いです。
油絵用の筆だったら
模型用の塗料にも耐えてくれるのかな。

タミヤのはイマイチなので
BUNSEIDOのHIGHSABLEが多いです。
BUNSEIDO文盛堂 特殊ナイロン仕様プラモデル塗装用筆 ハイセーブル0号(丸) HS200
クリエーター情報なし
上野文盛堂

BUNSEIDO文盛堂 特殊ナイロン仕様プラモデル塗装用筆 ハイセーブル 0号(平) HS100
クリエーター情報なし
上野文盛堂

丸筆と平筆を使いますが、
平筆の方をよく使います。
丸筆ではいつまでたっても
塗装が終わらない気がするので。

タミヤの安い筆は
ドライブラシとかに
大活躍します。
雑な作業用にいくつか持っておくと
安心して作業出来ます。
タミヤメイクアップ材 タミヤモデリングブラシ ベーシックセット 87066
クリエーター情報なし
タミヤ

こんなセットもので
十分でしょう。

細かい塗りには
クレオスのこれ。
Mr.ブラシ 面相筆 細 MB10
クリエーター情報なし
ジーエスアイ クレオス

値段のわりに結構使えます。

この間初めて使った
モデルカステンのプログレスブラシ 5/0
なかなか良かったです。
お高いですけどね。

Winsor&Newtonの筆もいいそうなので
気になってます。
ウィンザー&ニュートン シリーズ 7 NO.000
クリエーター情報なし
Winsor & Newton

売ってる店をまだ見つけてないですが。

筆は一本一本違います。
出来れば、お店で一本一本を
吟味して買うといいです。
最初から先が反っていたり
毛がすこしばらけていたり
あまり良く無い筆もありますからね。

筆を使った後は
溶剤で十分洗浄してから
ブラシエイドですすぎます。
ブラシエイド 120ml
クリエーター情報なし
トレイデント

これでしゃばしゃばしたあとに
水道水でしっかりとすすぐと
筆が長持ちします。

筆も消耗品なので
先端が反ったり曲がったりしたら
ドライブラシ用に転向させましょう。
新しい筆買ってきた方がいいですよ。

塗装のときに使ってる道具は
こんなところですかね。
まだ何かあった気もしますが
思い出したら追加しましょう。


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