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プラモで科学しよう の記事一覧

表面処理と塗装について

2009.12.04 (Fri)
今日の記事は趣向を変えて
表面処理と塗装について
私が普段から考えていることを紹介したいと思います。

ハウツー本とか一冊も持っていないので
よそではどういう風に説明されているかわかりません。
具体的な作業手順を説明しているHPは結構ありますが
なかなか表面状態を説明しているところは見かけませんね。
どういう表面を作ればいいのかを理解すると
自ずと手順は見えてくると思います。

ここに書いた内容が絶対に正しいんだと主張する気はありません。
田舎のおっさんが自分の知識を最大限に使って
どうすればいいのかを考えた結果です。
きっとプロモデラはもっと深く考えているんでしょうね。
よくわかんないけど、とりあえずやってるとか
綺麗に仕上げるためのよく分からないおまじないとか言ってる
プロのHPもありましたが・・・。

というわけで、模型を作る上では必要不可欠な知識ではないし
知らなくてもかっこいいプラモは作れます。
しかも、やたらにとてもだらだらと長い記事です。
一番下には面白くなかったときの投票ボタンがあります。
面白かったら面白い投票ボタンをお願いしますね。


先日、コメントで塗装でザラザラになることがあると聞きました。
なにが原因かわかればすぐに解決すると思います。
私が考えている表面について説明します。

まず始めに、プラモの断面を拡大して考えます。
もしくは、ミクロの決死圏のように私がすごく小さくなってみます。


おそらく、ペーパーを当てた後はこのようにガタガタのはずです。
ガタガタになっていないとヒケも消せません。
ペーパーを当てなかった場合はプラの金型の
デコボコがそのまま転写されているはずです。
でも、金型の表面は鏡面に仕上げてあるでしょうから
かなり滑らかな表面でしょうね。
キットの表面は少し光沢がありますが、表面のデコボコが小さいためです。

ちなみに鏡面というのは
ある業界で一般的な表面粗さを表す尺度の算術平均粗さ(Ra)で
0.002μm以下になります。
これはデコボコが平面から平均で0.02μmの高さまでしかないということですが
どーでもいいですね。

さて、このプラの表面のデコボコをどこまで均すかですが、
つや消しで仕上げる場合は400番程度までしか処理していません。
つや有りの場合は800から1000番程度ですね。
マスキングは好きなくせにパーツを磨くのはきらいという変な人が
磨くのをできるだけ少なくするにはどうするかとやった結果です。

つや消しで仕上げる場合は後述するつや消し層があるので
傷に関してもあまり気にしていません。
ヒケさえ消えていれば400番程度の傷があっても
私の目にはサフとつや消しでわからなくなります。
つや有りだと表面の傷が目立つので
ある程度まで傷を消しておく必要があります。

ここで表面をつるつるにしすぎてしまうと
この後のサフの食いつきが悪くなります。
デコボコの底に入ったサフで物理的に固定するわけですね。
瞬間接着剤と同じようなことです。
ここで言う物理固定と物理吸着は別物ですよ。

表面処理が終わったらサフを吹きます。
傷を埋めるためにまずは厚い塗膜を作ります。
サフ層が乾いたらサフ表面をペーパーで均します。
ここでは傷を埋めた後に
必要最小限の厚さのサフ層が残るようにしてます。
均一なサフの色とプラが光を通さないくらいの厚さです。


サフ後は番手の大きなペーパーを使いますが
デコボコのサイズが変わるだけでやっぱり表面はデコボコです。
このデコボコはサフの粒子の大きさも関係します。
番手の大きなサフを使うと粒子が小さくなるので
磨きこめば粒子のデコボコサイズの滑らかな表面にすることも可能です。
ちなみに私は1000番の瓶サフを使っています。

このデコボコをどこまで小さくするかが問題ですね。
サフの表面はつや消しの場合は600番
つや有りだと1000番から1200番くらいで仕上げています。
ここもあまりつるつるにするとサフの食いつきが悪くなります。

サフを使うか使わないかという議論もありますが、
私は通常は使う派です。
塗料の食いつきはプラ表面よりもサフ層への方が強そうです。
いくらサフ層があるとはいえ、
顔料の吸着は化学吸着ではなくて物理吸着だろうから
そんなに変わらないんじゃないかと言われればそれまでですが。

サフレス仕上げだと光がパーツの奥まで届くので
透明感が生まれますね。
これはケースバイケースだと思います。

いよいよ塗装します。
まずは塗料を希釈しないといけません。

塗料の希釈程度をどのように表現していいかわかりません。

塗料の量に対してシンナーがどれくらいと言っても
元の塗料の濃さがマチマチですよね。
ほったらかしにしていた塗料が固まりかけた状態で
発掘されるのもよくある話です。
見つけたらシンナーを足して撹拌してまた放置プレイしてますが。

私が希釈度を確認している方法としては
塗料皿でシンナーとよく撹拌した塗料を
さじの反対側の平らな部分ですくってみて
さじのエッジで球状に盛り上がって流れ出さない程度です。

さらにその塗料をすくった端を塗料皿の壁面にあてて塗料をつけてみると
塗料が一気にパッっと広がると丁度いい具合です。
これが広がらないでだら〜〜っと流れ落ちるくらいだと
濃すぎで綺麗に塗装できません。
ってよくわかりませんね。

さじの平たい部分で塗料皿の底に一の字を何度も書くと
一瞬だけ底が見えるくらいです。
これも塗料皿の塗料の量によるので一概に言えませんね。
なんとかして塗料の濃度を定量的に表すことって出来ないでしょうか。

とりあえず、適正に塗料を希釈できたとしましょう。
塗り方はパーツの表面に塗料で水溜りを作るような感じです。


適正な濃度の塗料を使うと
塗料の表面張力でかなり滑らかな表面が得られます。
垂れる寸前が一番滑らかになるというのは
この水溜りが乾燥するのに時間がかかり、
水溜りの厚さが最大になるので
顔料が均一に広がりやすいからです。
これを助ける効果として売られているのがリターダーですね。

ちなみに、ガラス板の表面は非常に滑らかです。
ガラスを構成している物質の分子のデコボコ(数nm)しかありません。
nmはナノメートルと読みます。
1mmの1000000分の1です。
これはもうほんとにまっ平らです。
なんでこうなるかというと、ガラスは粘度がものすごく高い液体なのです。
びっくりですね。
液体なので表面張力で面が平らになるんですね。
精度の高い平面が欲しいときは厚めのガラス板の上に
ペーパーを置いて研磨するといいですよ。
ガラスが液体だと信じられない人は
古い建物の古い窓ガラスを見てみてください。
外の景色がガラスの位置によってはゆがんで見えるはずです。
ガラスが重力で下に流れていっているので
厚さが変わってしまっていてそういうことが起こるんですね。

話が逸れましたw
この水溜りの表面は溶剤が飛んでしまえば
顔料の微粒子の凹凸だけが残ることになります。
Mrカラーとかどれくらいの大きさの粒子を
使っているかわかりませんが。

この状態でかなりのつやになります。
この状態だとデカールを貼り易くなります。
表面が滑らかなのでデカールが密着しやすいです。
図はものすごく厚い塗膜にして
ものすごく滑らかに描いていますが、
つや消しの場合は神経質になることはありません。
この上につや消し層がきますから。

しかし、つや有りで仕上げる場合は前段階のサフ表面が粗いと
塗膜を厚くしないといけなくなります。
サフ層と塗膜があまり厚くなるとエッジが丸くなったり
モールドが埋まったりするので要注意です。

この状態では表面の凹凸がかなり小さいので
光を均一に反射します。


こうなると鏡面のようにぴかぴかの表面ですね。

この後にクリアーコートして表面を磨いたりしますが
表面のデコボコを光の波長より小さくしようという努力ですね。
もう一つはクリアコートの水溜りがパーツ上で均一に広がってくれませんから
クリアコートの厚さにどうしてもムラができます。
この厚みを一定にすると非常にきれいな反射をしますから
どうしても必要な作業になります。
あ、デカールの段差消しのためにする場合もありますね。

ところで、クリアーの中に何が入っているのかわかりませんが
多分、光の波長よりも小さな粒子なんでしょうね。
粒子というか、高分子と言った方がいいのかもしれませんね。
塗料屋さんってそういうものを
あんなに安く提供できるんですからすごいですね。

長いのでここで一旦区切ります。
この話は次回に続きます。

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表面処理と塗装についての続き

2009.12.05 (Sat)
今回も知らなくていい話の続きです。
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次の話題は粗いプラ表面を塗装したらどうなるか、です。
下の絵を見てください。


デコボコのプラ表面に塗膜が出来た場合です。
塗料の表面張力でプラの鋭いデコボコは消えて
少し滑らかなデコボコになるはずです。
しかし、塗膜の形は下のプラのデコボコを
そのまま受け継いでいるはずです。

塗料の濃度が適正であれば、
この場合もザラザラになることは無いと思います。

次はつや消しでコートした場合です。


つや消しというのは大きな粒子を表面にくっつけているだけです。
この場合は粒子がランダムに並んだほうが良いです。
その理由は後述しますよ。

大きな粒子が表面にくっつくと表面では光が乱反射します。


この状態になると表面に光沢がなくなります。
つや消しの完成ですね。

ところで、つや消しを厚くするとどうなるでしょうか。
つや消し層は光を乱反射させますから
下の顔料の層まで光が届きにくくなります。
すると顔料からの反射が少なくなりますから
白っぽくなってきます。
これが”カブる”という現象ですね。
厚く塗りすぎると湿度が低くてもカブったようになるのは
このためです。

湿度が高いときにカブるのはつや消しの粒子が
空気中の水分子の効果でいくつかかたまった状態になるせいです。
粒子の塊がくっつくとそれだけで厚いつや消し層になりますから
全体的に白っぽくなるわけですね。
カブった時にクリアーでリカバリ出来ることがあるのは
この粒子の塊をもう一度バラバラにして
表面で再配列するからですね。

一度エアブラシの塗料タンク内で30分ほど放置したつや消しを
そのまま吹いたら真っ白になってしまったことがあります。
タンクの底につや消し粒子が沈殿してしまっていたので
ものすごく厚いつや消し層が出来てしまいました。
そのときは下地を溶かさないよう注意しながら
薄め液をそのまま吹いてなんとかリカバリしたことがあります。
エアブラシの”うがい”をしていれば防げた事故でした。

ところで、つや消しの粒子がランダムになった方がいいのは
どうしてでしょうか。
下の図をみてください。


普通の塗装のように水溜りを作る感じで塗装すると
このように塗膜表面にきちんと並んでしまいます。
これだと表面のでこぼこが小さいのでつや消しの効果が薄れます。
こうなると、もう一回つや消し層を作らないと
均一なつや消しになりません。


最後に砂吹きについて考えて見ましょう。
砂吹きはブラシから出た塗料が
パーツに届く前に途中で乾燥して
半乾きの顔料で塗装する場合ですね。


これまでに考えてきたように顔料の微粒子ではなくて
微粒子の塊が表面にくっつきます。
これはつや消しの表面と同様ですね。
表面にデコボコができるので光が乱反射を起こして
つやがなくなるわけです。

この状態は濃い塗料を使った場合にも起こります。
顔料の粒子が塗料の中でバラバラになれないので
どうしても塊で飛んでくるしかないのですね。
この塊の塗料がザラザラの一因になります。
上級者になるとこれを利用して質感の違いを表したりしていますね。

つや消しを吹くときにこの効果を利用すると
上で見たようにつや消しの粒子が綺麗に並ぶのを
防ぐことができます。
そうすると、少ないつや消しで済みますので
節約モデリングにつながるわけですね。

この状態になったときはどうやったらリカバリできるでしょうか。

表面のデコボコを小さくすればいいので
表面にシンナーの水溜りをもう一度作って
パーツ表面で顔料をバラバラにすればいいですね。
ただし、シンナーを吹くと下地の粒子まで
バラバラにしてしまう危険性があります。
もろ刃の剣です。
やるときは腹をくくって失敗しても泣かないようにします。

もう一つの手立てとしては
適正な塗料をもう一度吹き付けるという手があります。
この場合も先に塗った塗料の表面を溶かして
新たに顔料の層を作って綺麗に並び替えることができます。
この場合は塗膜が厚くなりがちなので
モールドが消えたり、エッジが丸くなったりする危険性があります。

勿論、ヤスリで削ってからもう一度やり直すという方法もありますよ。
削りすぎるとサフからやり直しになります。

原因がわかれば、その時々で最適な対処法を考えることが出来ます。
対処法は一つではなくて色々あります。
かかる手間と仕上がりと危険性など色々なことを考慮して
総合的に判断することが重要です。
一番いいのはそういうトラブルを起こさないということですけどね。

というわけで、表面処理と塗装について
これまでのブログ記事でもちょこちょこ書いていましたが、
私の考えをまとめてみました。


実際に綺麗な塗膜を作るには
塗料の濃度やブラシの開度と空気の圧力と流量
それにブラシとパーツの距離にブラシの動かし方
なんかが効いてきます。
多分、塗装の本に詳しく書いてあるはずです。
それらの手順を詳しく説明したHPも沢山ありますね。
どんな表面にするためにどういう手順を踏んでいるのかを考えると
手順の間違いも減りますし、忘れることもないと思います。

なんかいろいろとやることが多くて難しそうですが、
これらのことを覚えているとトラブルも少なくなりますし、
簡単に綺麗な塗膜を作れるようになりますよ。


次のネタを決められなかったので
こんな記事になったのは秘密。



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プラモで科学しよう ”エアブラシ塗装編”

2009.12.06 (Sun)
プラモで科学しようのコーナーの第二回です。
コーナータイトルは今決めました。
このブログはラボ(研究室)でしたよ。
すっかり忘れていました。
研究室だと博士と助手がいて科学しないといけませんねw

今回もプラモを作る上で必要な知識ではないです。
知らなくてもかっこいいプラモは作れます。

そんな科学なんて細けぇことはいいんだよ!
という方は一番下の面白くない投票ボタンをポチっとお願いします。
面白かったよという方は面白かったボタンをポチポチポチとお願いしますね。

今回のお題はエアブラシ塗装で綺麗な塗膜を作る です。
第一回で表面処理と塗膜について考えましたが
今度はどうしたら綺麗な塗膜が出来るかについて考えてみますよ。
筆塗り派の人には役に立たないです。ごめんなさい。

きっとハウツー本とかに書いてあるだろう内容です。
第一回で広げた風呂敷をこのブログでも
きちんと回収しないとまずいですよね。

それではまず始めに、綺麗な塗膜について考えます。
綺麗な塗膜とはなんでしょう。



第一回で使った図の使い回しですが
綺麗な塗膜とは平滑な塗膜だと思います。
平滑な塗膜が出来ていればつや有りでもつや消しでも
好きな状態にもっていけますからね。


逆に言うと、上の図のようなデコボコした状態にしないということですね。
意図的にこの状態を作ることがありますが、
そういう場合は除いておきます。

理想は磨かなくても鏡面のような塗膜です。
実際はそれが出来ないので磨きこむことになります。
下地とサフ層がきちんと出来ていればある程度まではできます。

自動車工場にいるときに塗装を習いましたが
磨きが必要な塗装するやつは半人前だと言われてました。
他の格言としては 塗装は腰でやるもんだ!とか。
プロ(職人)ってすげぇと思ったものです。

ではこの状態を作るにはどうしたらいいのでしょうか。
今回の話ではサフまではうまく処理できたとします。

塗料表面にデコボコを作らないためには
1.適正な塗料濃度を使う
2.適正な距離から塗料を吹く
3.適正な圧力・流量で空気を送る
4.適正なブラシの開度を保つ
5.塗装中はブラシを一箇所に止めない
6.パーツ上で塗料をすぐに乾かさない
7.乾くまで触らない・埃をつけない
が重要ですね。

適正ばかりでどうしていいかわかりませんね。

6、7は今回のお題から外します。
6は第一回のお題でやりました。
表面張力を利用するという話ですね。
表面張力は適正な濃度の塗料だったら
厚塗りしなくてもちゃんと機能します。
600番までしかやすりをかけていないガル蔵さんでも
厚塗りしなくてもちゃんとした塗膜が得られましたよ。

7については乾くまで触らないのは当然ですし、
埃との戦いはクリーンルームで塗装でもしないかぎり0にはできません。
おうちにクラス1000のクリーンルームがあると
埃なんて気を使わなくていいのですが
半導体製造工場にでも行かないとそんなものはないですね。
クラス1000というのは1立方メートルの体積のなかに
埃が1000個以下という意味です。
実際は半導体製造工場ではクラス1000でも汚くて使えません。
ここ10年くらいで精密機械組み立て工場とかにも
クリーンルームが導入されてきていますね。
日産のGTR35のエンジン組み立ては
クリーンルーム内でしてると日産の友人に聞きました。
すごい車ですよね。誰か買って私にください。
というわけで、現在では対処できないのが正直なところです。
誰か対処法あったら教えてください。

というわけで、1〜4について考えます。

まず”1.適正な塗料濃度を使う”について考えます。
適正な濃度の塗料とはなんでしょうか。

”顔料がダマにならず溶剤(シンナー)内に均一に拡散していて
吹き付けたときに垂れずにそのまま留まることが出来る濃さ”

が答えの一つだと思います。
”顔料がダマにならず溶剤(シンナー)内に均一に拡散”
というのはどういう状態でしょう。
塗料が濃すぎると顔料の粒子同士がくっついてしまいます。
そんな風な大きな塊になっていない状態です。
大きな塊があると、


のような状態になってしまいます。

顔料が塗料内で均一に拡散していないと塗装はじめと終わりで
色ムラが出来てしまいますね。
これも避けないといけませんね。

”垂れずに留まる”というのは薄すぎると
すぐにパーツ表面を流れてしまってムラになってしまいます。

しかし、薄くした塗料でもブラシ開度を小さくして
何度も塗り重ねればきれいに塗装できます。
濃いよりは薄いほうが綺麗に塗装できます。
パーツ表面を塗料が流れるという場合は
ブラシを開度が高すぎで、吹き付けすぎが原因です。
勿論、薄めすぎると塗装するどころではなくなりますから
薄めすぎも注意ですよ。

この適正な濃度は人によって異なると思います。
この濃度でないといけないということはありません。
ブラシとパーツとの距離とエア圧にも関連してきますので
一概にこの濃度というので限定できないです。
自分の塗りやすい濃度を経験的に覚えるしかありません。
ちっとも科学ではないですね。
こういうのを経験工学と言いますw

でも、どういう塗料が最適なのかということがわかれば
試行錯誤の回数が減ると思います。

次に”2.適正な距離から塗料を吹く”です。
この距離が離れすぎていると塗料がパーツに届く前に
乾燥してしまいます。
乾燥した塗料がパーツに付くとデコボコができてしまいます。
逆にパーツとの距離が近いと
すぐに垂れてしまってムラが出来てしまいます。
これは希釈した塗料と相談しながら距離を決めることになります。
吹き始めはちょっと遠くから始めて
段々近づけていって適正な距離を決めます。

これは本番のパーツでやらないようにしてください。
私は新聞折込広告の裏が白いやつでやってます。
最近はパチンコ屋の広告も両面広告が増えて
意外と裏が白い広告を確保するのが難しくなってきていますw

続いては”3.適正な圧力で空気を送る”です。
レギュレータ付きのコンプレッサを持っている人は
簡単に調節できますが、高いので持っていない人も多いと思います。
私も持っていません。
ですから、常にエア圧はコンプの最大値で塗装しています。
逆に考えると圧力は気にしなくてもどうにかなる、ということです。

エア圧をいつも同じにしていれば、
考えることが少なくなるので、ちょっと楽になりますね。
パーツとの距離と塗料の濃度を調整すれば解決できることなので
特に気にする必要はありません。
グラデーションをつける場合は低圧でとかいいますが、
大丈夫。
塗料の希釈とブラシの開度でちゃんとできます。
商業誌では言えないことですねw
コンプ会社がスポンサーについてない模型誌とかないでしょうからね。

水抜きを付けている人は水抜きボトルのねじを緩めることで
圧力を下げることが出来ます。
が、圧力が変動したりするのでよけいに塗装が難しくなったりしますので
あまりオススメしません。

言い忘れてました、水抜きは必ず付けましょう。
空気をコンプレッサで圧縮すると
湿度に拠りますが、湿気が結露してしまいます。
この結露は蒸気圧曲線で科学っぽく説明できます。
お空の雲とおんなじことですが、詳しい説明は次回以降に回します。
今回の記事長いし。



水を含んだ空気をボトルに一度通すことで
余分な水滴を落として乾いた空気だけを通すのが水抜きボトルですね。
乾いた空気といっても湿度は高いはずです。

結露した水がブラシの先から出てくると塗装なんてしてられません。
レギュレータは要らないけれど(断言しちゃった)、
水抜きは必需品ですよ。

送る空気の流量も手元のボタンの押し込み具合で調整できますね。
でも、相当大変なコントロールです。
やったことないですが流量を調整して塗装すると
パーツ1つを終わる頃には指がつってると思います。

私はこれも一番押し込んだ状態で塗装しています。
流量が変動した方が塗装ムラが出来やすくなります。

エア圧と流量は安定しているということが一番大事です。

次は”4.適正なブラシの開度を保つ”です。
これが塗料の希釈に次いで重要なファクターだと思います。
きれいに出来ない場合は塗料の濃度とブラシの開度を
調整すればきちんとできると思いますよ。

まず、ブラシの構造について見てみます。
今回はダブルアクション式で考えますよ。
シングルも基本は変わりませんが
ここで話すことの操作性は落ちます。


塗料タンクと塗料の吐出量をコントロールするニードルと
圧縮空気の出口から構成されています。

ボタンを押すと空気が出てきます。

ブシューっと。
まだニードルを開けていないので塗料はでませんね。

次にニードルを引いて塗料を出します。

ニードルをどこまで引くかによって
塗料の出る量が決まります。
このときになんで塗料が空気と一緒に飛んでいくのか
不思議に思いませんか?そうでもない?
単純にいうと、空気の流れに塗料が引っ張られて
一緒に飛んでいくということになります。
感覚的にわかりますね。

ここからしばらく読み飛ばしてもらってかまいません。
-----------------------
ベルヌーイの定理というものがあります。
流体力学という学問で出てきます。
流体の移動は静圧に支配されるというものです。
流体の圧力(全圧)は動圧(流体の流れによって発生する圧力)と
静圧(元々の流体分子の運動による圧力)の和で決まります。

全圧(流体の圧力)=動圧+静圧 です。

空気の流れの部分は動圧が大きく(速く流れている)なります。
大気圧下では全圧が一定なので空気が流れている部分では
その分静圧が低くなります。
それに対して塗料の部分では流れが遅いので動圧が低く
静圧が高くなります。
静圧に差ができると流体は静圧の高い方から低いほうへ移動します
この作用によって塗料が空気の流れに引っ張られて
一緒に飛んでいくことになります。
車でタバコを吸う時に窓を少しだけあけると
煙が外へ出て行きますよね。
あの現象を難しく説明するとこうなります。

飛行機の翼もこの考えを応用したものですね。
F1のウイングも同様です。

ちなみに入門用として売っている下に塗料タンクがあるタイプの
エアブラシではこの作用を最大限に使っています。
塗料タンクの出口で速い空気の流れを作って
タンクの塗料を引っ張り上げています。

やっと科学っぽくなってきましたw
-----------------------
ここまで薀蓄です。

綺麗な塗膜を作る適正なブラシの開度はどういう状態でしょうか。
ブラシの先端を拡大します。


顔料の塊のデコボコを作らないためには
顔料がバラバラの状態で噴出せばいいですね。
上の図のようにニードルを少しだけ引いて出て来る塗料では
隙間が小さいのでバラバラになった顔料しか出てきません。

それに対してニードルを大きく引くと

隙間が大きいので顔料の塊も出てくることになります。
大きな塊があると塗膜がデコボコしてきますから
ニードルを少しだけ引いた状態(開度を小さくして)
小さな顔料の粒子で塗装すると
綺麗な塗膜が出来やすくなりますね。

さらにこの状態だと塗料が出すぎるのであっという間に垂れてきます。
塗料の吹き付け量は少ないほうがきれいに塗装できます。

ここで塗料の濃度について思い出してみましょう。

”顔料がダマにならず溶剤(シンナー)内に均一に拡散していて
吹き付けたときに垂れずにそのまま留まることが出来る濃さ”

ニードルの開度を小さくして塗装したいので
顔料がダマになっていない塗料を使うのですね。

ところで、ブラシの開度を小さくして塗装すると
特に明度の高い色で大きな問題にぶつかります。

”なかなか発色しない”

これはどうしようもありません。
顔料の粒子が小さいということは塗膜が薄いということになります。
塗膜がある厚さになるまできれいに発色してくれませんから
辛抱強く塗装していくしかありません。

これを逆手にとるとグラデーションが簡単になります。
少しずつ顔料が乗りますから、時間はかかりますが
きれいなグラデーションが簡単にできるようになります。
作業は簡単になりますが、時間はかかります。
”簡単に”というのと”短時間で”というのは違いますよ。
辛抱強く塗装できる方は一度試してみてはどうでしょうか。

ちなみに、先日作ったガル蔵さんで
塗装だけにかかった実作業時間はおよそ20時間弱です。
土日にずっとやってても時間が足りないくらいです。
綺麗な塗膜は辛抱あるのみ。だと思っています。
MGをあまり作らない理由は塗装時間にあったりしますw

さて、長くなりましたが最後は
5.塗装中はブラシを一箇所に止めない
ですね。

これはきっと経験あると思います。
一箇所に止めていると塗料がすぐ垂れてきます。
垂れさせずに塗装するためには
つねにブラシを動かしている必要がありますね。
動かし方は一方向に往復ではなく
円を描くように動かします。


これだと向きを変えるときに一瞬ブラシが止まってしまいます。


こうするとブラシが止まることがないので
綺麗に塗装できます。

こんだけやれば、きっと綺麗な塗膜が得られるはずです。
実際にやってることは、塗料をシンナーで希釈して
エアブラシでぶしゅ〜〜とやってるだけなんですけどね。
私が塗装しているときのバックボーンはこんなものです。

以上長い長いエアブラシ塗装の話でした。
2回以上に分けたほうがよかったですかね・・・。

最後まで読んだあなたはえらい!
次は何のお題にしましょうか。

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プラモで科学しよう ”調色編”

2009.12.11 (Fri)
プラモで科学しようのコーナー第三回ですよ。

細けぇことはいいんだよ!
って方はいつものように一番下に面白くない投票ボタンがありますので
ポチっと押してくださいね。
面白かったとか、万が一役に立ったとかいう奇特な方は
面白かったボタンの連打をお願いしますね。
(ごめんなさい。連打はしないでください)

今回のお題は混色で自分のイメージする色を作るには
どうしたらいいのか、
について紹介したいと思います。
小学校の頃、絵の具をぐちゃぐちゃに混ぜ合わせて
変な色を作っていませんでしたか?
え?私だけ?
あれをもう一度考えてみましょうということですね。

混色して作るのがえらいんだとか
買ってきてそのままを塗るのが嫌なんだとかいうことを
言いたいわけでは、勿論なく、
私がMr.カラーのどの色がどういう色なのかわからないため
泣く泣く調色で欲しい色を作っているだけです。

Mr.カラーはそれぞれの色をpdfでみることができますが
モニタによっても違いますし
プリントしてもプリンタによって発色は様々です。
結局は買ってから塗装してみて初めて色がわかることになります。
欲しい色の番号がわかっていれば、それが最高です。

お小遣いが豊富にあれば買ってみて色々試せるのですけれどね。
どこかに試し塗装させてくれる模型屋とかないですかね。
やっぱり模型誌の作例を沢山みるしかないのでしょうか・・・。

前置きが長くなってしまいました。
悪い癖です。

基本的には色の三原色(赤青黄)と
加えて白黒があれば好きな色を作ることができます。
光の三原色が赤緑青ですので、間違って赤緑青を揃えない様にw
ホントは黒はいりません。調色が楽になるだけです。
三原色を全部混ぜれば黒になりますが
色相を変えないで全部混ぜるのは難しいです。

金属光沢や蛍光色は話が変わるので今回は触れません。
カナブンや玉虫のような光沢も今回は外します。
自由電子とか励起波長とか円二色性とか
ややこしいことを説明しないといけませんから。
それも科学っぽくていいですけどね。

それでは例として茶色を作ってみます。
まず始めに色相を考えます。

色相とは赤や緑や橙色のような色のことです。
白や黒が入っていない、純色ってやつですね。
三原色の輪が三つ重なった図(3つ重なると黒)をよく見ますが
調色で三色の混合を考えるのは難しいので2色混合で考えます。



図のように赤〜黄〜青〜赤と繋がった
色を混ぜた時の変化の図ですね。
要は虹です。
茶色がほしい場合の色相はオレンジ色ですね。

赤と黄色を混ぜてオレンジ色を作ります。
このときに赤を多くするのか、黄色を多くするのか
それとも同じくらい混ぜるのかによって色相が変化します。
例えば黄色が多いと黄土色になります。
どういう茶色が欲しいかを
きちんとイメージしておくことが大事です。
ここでは茶色を作りますから黄色と赤を混ぜてオレンジ色を作ります。



デジタルな図ですが、実際の塗料でもほぼ同じことです。

次に彩度と明度を調節します。
彩度とは色の鮮やかさです。
白に近づくほど彩度が低い色です。
ポスターカラーとかは彩度が低い色ですね。

それに対して明度は色の明るさを表します。
黒に近づくほど明度が低い色になります。
下の図を見てください。



横軸が彩度、縦軸が明度を表しています。
右上がもっとも鮮やかでもっとも明るい色になりますね。
左上はもっとも彩度が低く、明度が高い色なので白になります。
一番下は明度が一番低い色なので黒になります。

明度と彩度がごっちゃになってる人もいますが
明度と彩度は全く違うものです。
私も最初は彩度と明度の違いがわからなくて苦労しました。
なんで白混ぜても戻らないんだ??って。

白で調整するのが彩度、黒で調整するのが明度です。
ですから、黒を混ぜすぎたので白で元に戻すなんてことは出来ません。
入れすぎた場合は元の色を加えるしかありません。
それでも、一番最初の純色には戻れません。

3原色を全部混ぜると黒になりますね。
調色の際もいろいろな色を混ぜると明度が下がって
(黒に近づいて)いきます。
混ぜるのは2系統の色(例えば、赤と黄)までにして
白と黒で彩度と明度を調整すると、思いの色がうまく作れます。
小学校の絵の具の失敗はここで生かします。

これを応用したのがアストレアで使った胸のグリーンです。
クリアの青と黄に赤を少量入れることで
暗い緑を作りました。
アストレア 24

先ほど作ったオレンジは右上になります。(純色であればですが)
このオレンジに白を加えていくと
色はだんだん左側に移ってきます。
このときに白をどれだけ混ぜるかで彩度が決まります。
適当に白を混ぜてみます。



これくらいにしましょう。
結構淡い色合いになりました。

次に明度を調整します。
先ほどの塗料に黒を加えます。



そうすると図の下へ色が移動します。
これで茶色の完成ですね。

調色の基本は以上です。
簡単ですね。

ただし、混色するときの注意点があります。
足した色は引くことはできません。
特に白と黒を入れすぎてしまっても
後戻りは出来ませんから、ごく少量ずつ入れていくといいですね。
デジタルはそれが可能なところがいい点ですね。

さて、ここからは応用編です。
ガル蔵さんで調色していたときの写真を見てみます。

Mr.カラーの緑、黄緑、黄色、黒と
GXカラーのモウリーグリーンが並んでいます。
写真にはありませんが、ファンデーションホワイトも使いました。
ここまでに述べてきたように、三原色と白黒ではありませんね。

残念なことにMr.カラーは純色ではなくて
色々な色が混ざった状態で販売されています。
純色ではないので先ほどのように簡単には混色で
思いの色を出せません。
たとえば、Mr.カラーの緑はかなり黒が入っています。
GXカラーのモウリーグリーンは明度・彩度共に高いみたいですね。

ここで欲しかった色は薄い緑です。
色相は黄緑と緑の間くらいを考えました。
始めは緑と黄色を混色して色相を合わせようとしましたが
かなり難しく、黄緑色とモウリーグリーンをいれて
色相をシフトさせようと努力した後なのですね。
先ほどの図でいうと最初のスタートが違います。



この色を



この位置へシフトさせる必要がありました。
色を図の左下方向へシフトさせるのは
白と黒を混ぜるだけなので簡単ですが
右上方向へ移動させるのはやっかいです。
緑に黄色を混ぜたり、黄緑を混ぜたり色々します。

実際はモウリーグリーンを入れて明度を上げたり
黄色を入れて色相と彩度を変えたり
黄緑で彩度と明度を変えたりと少しずつ調色していきます。
図で考えると↑方向へ移動させたり
左へ移動させたりということになります。
しかし、黄色を混ぜても純色ではなく、
白が入っているので彩度が低くなったり、
緑を入れると明度が下がったりともう散々です。

後で考えるとモウリーグリーンと黄色から始めるか
黄緑から始めるかして作り直したほうが早かったですね。
無駄にするのがもったいないので
いろいろ混ぜてなんとか希望の色にしたおかげで
不必要に大量の薄緑が出来上がりました。
どっちの方がもったいなかったんだかw

調色する際はどの色を最初に使うかというのが非常に重要ですよ
という話でした。
なんで最初から黄緑を使わなかったのかというと
黄緑を持ってたのをすっかり忘れていたという
お馬鹿なことが原因でした。

ところで、Mr.カラーはなんで純色を売らないんでしょうか。
(コメントで純色あるよ〜と教えてもらいましたがw)
答えは簡単です。
純色は隠蔽力が極端に低いからです。

そのまま塗ってもまず発色しません。
なので買ってきてすぐに使えるように
隠ぺい力をあげるためにいろいろと混ぜてあるのですね。
ちなみに、黒も白も完全なものは売っていません。
黒でも青が強かったり黄色が強かったりと
まっくろくろではありません。
白も同様です。
三原色と完全な白黒があればいいんですけどね。

余談ですが、私はMr.カラーを購入するときに
底を見るくせが付いてしまいました。
白の粒子は重いので白が入っている場合はよく底に沈んでいます。
これを逆手に取って、上澄みをうまくすくえば
純色に近いものがとれるのかなと思いますが
やったことないのでわかりません。
どなたか試したことある方がいらしたら
ぜひ教えてください。

小学校の頃、絵の具を混ぜ合わせて作った色は暗い汚い色ばかりでした。
白を混ぜても綺麗な色にならないのが不思議でした。
あれは多数の色を混ぜていたので
明度がどんどん低くなってしまっていたのですね。
いまもあの頃のように混ぜまくっていますから
基本的に成長していないのは間違いありませんw


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プラモで科学しよう やすりの当て方編

2010.04.15 (Thu)
久しぶりのプラ科の第4回です。
今回は科学というよりも技術編ですね。

今回のお題はやすりの当て方です。

模型用に市販されている紙やすりって
意外と使いづらくないですか?
○式やすりとかタ○ラーとか。
実は岡○やすりは使ったことないですが。
頻繁に交換したいのに
ヤスリを両面テープで貼ってるので交換が面倒だったり。
あて木が薄くて持ちにくかったり。
紙やすりって沢山消耗するのに
交換用やすりは結構高いし。
タミヤの400〜1000番セットも結構高い。
あいかわらず、商業誌を敵に回すこと言ってます。

ということで、私が使っているあて木を紹介します。
あて木はしっかり持ててホールドしやすい
というのが条件ですね。

100均で購入した2mm厚アクリル板を
3cm×10cmくらいに切り出したものに
同じく100均のカーテンをまとめる紐を
かけておくやつを貼り付けたものです。
カーテンフック(でいいのかな?)の位置が
片側に少しずれているのがミソ。
カーテンフックがない側では
アクリル板のしなりを利用してやすることもできます。
カーテンフックで持ち手に厚みがでるのもポイントです。
厚いのでしっかりもてるので
やすりがけのときの安定性が違います。

裏側には1000番をリャンテで貼り付けています。

この1000番でやするために貼り付けているのではなく
この上にやすりを当てて作業するため
やすりの滑り止めのために付けています。
これを貼り付けるときは両面テープを
きっちりと全面に隙間なく貼り付けてください。
両面テープに隙間があるとそこで段差ができて
やすりにくくなります。

使う紙やすりはこれ。

ホームセンターに行けば売っている耐水ペーパーです。
一枚50〜60円くらいです。
安いので安心して使えます。
それをあて木に合わせて短冊状に切ります。
あて木のサイズとぴったり同じにしなくて結構です。
まとめて切ったら番手を書いた洗濯ばさみで挟んでおけば
番手がわからなくなることもありません。
洗濯ばさみの色を番手で分けておけば
欲しい番手を探す手間も省けます。

耐水ペーパー一枚から30枚くらい短冊ができると思います。
30回も紙やすりを交換しても60円程度なので
やすりの切削力が落ちたら気にせずにすぐに変えられます。
私は大体キット一つに付き耐水ペーパー1枚くらい使います。
岡式○すりだと同じ回数やすりを交換したら
変えやすり5枚入りが390円なので390*6=2,340。
キット一つ作るのにキット代をあっという間に超えてしまいます。
この差額でもう一つキットを買ってきましょう。
HGなら2つくらい買えてしまうかも。
それから、やすりの交換の手間もあっという間です。
短冊から手を離して洗濯ばさみから短冊をとるだけ。
2秒でできます。
なんか、いいことだらけになってしまいました。

欠点は勿論あります。
短冊を切るときは100均のやつでいいので
専用のはさみを用意してください。
紙やすりをはさみで切るとはさみの切れ味が
あっという間に落ちてしまいます。
家のはさみを使ってお母さんに怒られないように。
下手するとプラモ禁止令が出てしまいます。

いつまでも砥粒がとれてしまったやすりで
ごしごししてる人もいますが
それは時間食うばかりで、意味のない作業になってしまいます。
やすりはこまめに交換しましょう。
市販品はその交換が面倒で大変なんですけどね。

ここまででかかった費用は
アクリル板2mm厚 105円
カーテンフック2個入り 105円
耐水ペーパー 一枚60円
はさみ 105円
両面テープ 105円
の480円です。
耐水ペーパーを320、400、600、800、1000番まで揃えても
720円です。
なんて経済的なんでしょう。
手間はアクリル板を切るところだけですね。

それでは使い方です。
写真をとる都合上左手で持っていますが
持ち方は↓のようにします。
使いかけのやすりですみません。

人差し指から薬指まで紙やすりに、
親指はカーテンフックに当てます。
見やすいように180度ひっくり返った形で写真とっていますが
実際は親指が上、やすりが下を向くように持ちます。
やすりをかけるときは耐水ペーパー短冊の
たて半分を使ってやすり掛けする感じです。
指があたっている側は使っていないので
半分が駄目になったらもう半分を使います。
気分的に2度使える気がしてオトク感が倍増です。

初めての実演コーナー!!ドンドンパフパフ
5mm角のタミヤプラ棒をやすって
面だししているところです。
遂に中の人が動画初登場です。
あちこちに喧嘩売るようなこと言ってるので
顔出しは勘弁。
うまく見えるかな。

せっまい作業机ですねぇ。
机じゃなくて小さなパソコンラックを使ってます。
カッターマットはA4サイズですよ。
使える範囲は15cm四方くらい。
製作スペースを確保できているだけまだマシでしょうか。

じゃなくて、やすりがけに力はほとんどいれません。
力入れてごしごしこすっても平面にならないだけで
ほとんど効果はありません。
それよりもこまめにやすりを交換したほうがいいです。
軽くやすりをあててそのまま前方へ滑らせる感じです。

それから、やすりがけは必ず一方向だけにしましょう。
押す方向だけでかけます。
往復でごしごしやってる人が大半だと思いますが
ごしごしやってしまうと行きと帰りで
やすりのあたる角度が変わってしまうので平面になりません。
これは加工屋さんの仕事をみればよくわかります。
バンダイの金型仕上げの人たちも押す方向でしか
やすりは当てません。
角がなくなったり、平面にしたいところで
妙な山が出来てしまったりというときは
往復でごしごししているのが原因です。

プロモデラも加工のプロではないので
結構ごしごしやってるんですよね。
加工のプロの仕事を一回見てみればいいのに。
道具は正しく使ってこそのものです。

それから動画みてもらって分かる通り
あて木を動かす直前は一瞬動きが止まっています。
あて木を動かしながらパーツにやすりを当ててしまうと
ちゃんと面にやすりが当たっているかわかりません。
動かす前に必ずやすりが面にあたっていることを
確認してからやすりを動かします。
その確認の一瞬があの止まってる時間です。

その他のコツは
脇をしっかりしめてぶれないようにすることと
やするパーツはどこかに固定して動かないようにすることです。
いくらやすりが面に当たっていても
動かしているときにぶれたり
パーツが動いたりしては元も子もありません。
とかいいながら、私も小さい範囲のときは
フリーハンドで削っていますけどね。
なれればフリーハンドでも結構いけます。


最初はあて木の紹介だけのつもりでしたが
やすりの当て方までやってしまいました。
参考になったでしょうか。


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